1.第5回小さな星たちのコンサート(05.03.21)

第5回暁星-1 小さな星たちのコンサート2005のCDカバーより


暁星小学校はNHK学校音楽コンクールの小学校の部で、何回も金賞を受賞するなど、合唱界では大御所の団体です。

私もTVで何回か観たことがありますが、この合唱の世界だけは他のスポーツなどと違って「男子びいき」になっているのでは、と懸念していました。

スポーツの世界では男子の中に、一人でも女子がいると、マスコミやメディアは、その女子ばかりを取り上げるような感じです。それは仕方ないとして、男女が対戦するとなると、判官びいきの一種でしょうか、審判まで女子に甘くなるような気もします。(あくまで気がするだけで、審判員は公正です)

それとは逆にNHKコンクールは男子が少ないので、男子だけの暁星小学校に甘い採点をしているのでは? などと邪推していた訳です。 そんな時、暁星のコンサートがあると聞いて、蒲田にある大田区民ホール・アプリコへ出かけました。当日券は2000円で、簡単に買えましたが、かなりの方が列に並んでおり、結局1階席は座れず、2階席で鑑賞しました。

コンサートが始まり、第1部は「暁星小学校のある日のミサ」と題して、ミサの曲が計18曲も歌われました。「開祭」、「ことばの典礼」、「感謝の典礼」、「交わりの儀」、「閉祭」と5つに分かれていましたが、さすがにキリスト教の学校で、小学生の合唱ながら荘厳な感じでした。(残念ながら詳しくは覚えていません。)

休憩をはさんで、合唱団員は法衣から制服に着替えて再登場です。「マリアさまのこころ」以下5曲やはり宗教曲が続き、「うたをうたうとき」など2曲、これはなんでしょう、NHKの課題曲っぽいものでしたがよく判りません。次にようやく「もののけ姫」「七つの子」「ふるさと」とポピュラーな曲があり、最後2曲でお別れでした。

コンサートを通して、ボーイソプラノの声量に圧倒された!のが実感でした。審査員が甘いのでは・・なんて邪推して本当に申し訳ございませんでした。

なお、暁星小学校はNHKコンクールへの参加を、ある年から止めて、アジアの子供達の教育支援の一環として、毎年3月にチャリティーコンサート(小さな星たちのコンサート)を開催するようになったそうです。

入場料や会場でのグッズ販売代金が、募金として贈られるそうです。それに含まれるかどうか判りませんが、過去のコンサートを収録したCDを出来るだけ購入するようにしています。

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2.第7回小さな星たちのコンサート(07.03.24)

第7回暁星-1 文京シビックホール入口付近(07年3月24日)


2年ぶり2回目の鑑賞になります。06年の暮れに勤務地が大阪へ戻ったため、なかなかコンサートには行けませんでしたが、意を決して東京まで出て聴く事にしました。

文京区のシビックホールは初めてで、かなり大きなホールでしたが、開場1時間前には長蛇の列が出来ており、当日券は購入できたものの、並ぶのを諦めて、近くの喫茶店で時間をつぶしました。それでも30分程は並び、入場できましたが、1Fフロアはほぼ満席。

ところが公式記録用なのでしょうか、右最前列付近にプロ用ビデオカメラ機材があり、その前に2つだけ独立した座席があるのですが、そこがエアポケットのように空いていましたので、そこに着席。

2席だけなので、左右どちらに座っても隣は通路で気兼ねしないでいいのすが、更に開演しても誰も隣に来ないので、これは快適!快適!と楽しんでおりました。 しかし喜びも数分。この特等席をマダムの方々が見逃すはずはありません。「ここ空いてますか」との声がかかり、合唱団の保護者と思われる女性が座られました。

休憩時間に女性のお仲間と見られる方々が見えて「○○さん、ここにいたの。こちらに席がありますよ。おいでなさいよ」ってな事を言っておられますが、「いえいえ私はここでいいわ」と結局、ずっと私と2人ツーショットで座っておりました。(もちろん、何も起こりませんでしたけれど・・・)

さてそんな事はおいといて合唱ですが、第1部は「祈りの歌を風にのせて」と題して10曲を演奏。

「主の恵みの水」、「主と共に」、「Mat-ka」、「愛を下さい」、「ひとりのみどりごが」、「With Christ」、「われらはシオンで神をたたえ」 宗教曲ですが、暁星小学校は聖歌隊ですので、非常によく練習されているので、日本人が歌っているとは思えない感じで聴くことができました。(リラックスしすぎて、眠りへと誘われそうになりましたが) 「この空の下で」これはマザー・テレサのテーマソングとのこと、「ちいさなひとびとの」、 「ごらんよ空の鳥」と続きます。

第2部は少し宗教曲から離れたものも含み、9曲が合唱されました。「テルーの唄」、「流星群と空と海」、「Song for Ever」、「ともだちになろうよ」、「父上へ」、「スキンブルシャンクス」、「鮎の歌」、「おやすみ-森の夜」、「感謝します」

今回のコンサートでは、指揮者の蓮沼先生が色々とお話をしながら進めて下さいましたので、知らない歌が続くのにも関わらず、しっかり集中できました。

母体が男子小学校のため、他の少年合唱団のような団員不足という悩みは少ないのでしょうか。特に6年生の数が多いので、合唱に迫力がありました。 その反面、中学高校生がいないので幅広さが不足していましたが、今回はOBが参加されて、コミカルな舞台まで披露されており、この面でも満足しました。

しかしながら、2年前はいなかった女子生徒達の賛助出演が・・
しかも蓮沼先生の間違いで1曲早く舞台に上がってしまい、女子生徒達が前列で黙っている間、見えない後ろの列で少年達が歌うのは、少し違和感がありました。

そのまま女子生徒が舞台の前列に残り、主役の暁星聖歌隊の少年達を隠したまま、フィナーレになってしまうのかと危惧しましたが、最後の最後に、女子生徒を下げ、OBも下げ、少年だけで1曲アンコールがあったのが、感動的でした。

言わずもがなですが、女子生徒達の合唱も素晴らしかったです。女声らしい柔らかで清々しい音色は、少年達とは違った魅力がありましたよ。

ふぅ〜っと余韻にひたりながら大阪へと戻りました。

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3.第8回小さな星たちのコンサート(08.03.28)

第8回暁星-1 第8回チャリティコンサートのチケット


今年のコンサート会場はJR蒲田駅近くの大田区民ホールです。大阪を出て昼前に蒲田に到着。ラーメン屋で昼食を済ませて、当日券を購入し2階席で鑑賞です。今年は賛助演奏が2校になっており、ロビーには制服を着た女の子が目立ちました。


第1部は「祈りの歌を風にのせて」と題して10曲を演奏。
暁星小学校は合唱団ではなくて聖歌隊ですので、これらの宗教音楽はコンサートのための曲でなく、あくまで「祈り」のものなんでしょう。

そう思うと敬虔な感じで聴くことができました。「マリアのこころ」「こころをあわせて」「主のまなざし」、途中から晃華学園小学校、星美学園小学校の聖歌隊も加わって「青い地球」「マリアさまのこころ」など。

休憩をはさんで第2部は、東京マンドリンオーケストラの伴奏で、童謡・唱歌・四季のメドレーを演奏。第1部と違ってポピュラーなメドレーが続きますので、非常にほっとしてリラックスできました。最後はなんと演歌「北国の春」。まさか北島三郎さんの世界を聖歌隊が歌うとは・・・でも、これが意外に素晴らしかったですね。

最後の部は「共にうたおう」と題して5曲。最後の2曲は、また賛助出演2校も加わって「ジュピター」「千の風になって」のポピュラーソング。「ジュピター」はクラシック音楽かもしれませんが、最近色々なところで耳にするメロディで、できればピュアな少年合唱だけで聴きたかったなあ。(全員参加での合唱でしたので、どうしても女子生徒の声が強かったような気がして)

このコンサートは暁星小学校聖歌隊の定期演奏会ではなく、あくまでチャリティコンサートという事ですから、プログラム構成は仕方なかったのかもしれませんが、やや物足りない気分が残りました。それでも、これだけレベルの高い合唱を聴かせてくれるだけでも有難いことです。

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